青の伝説 「蛮ちゃん、誕生日おめでとうｖ」 日付が１７日になった途端、銀次は満面の笑顔でそう言って、蛮にプレゼントを差し出した。 銀次は（特に蛮に関しては）『一番最初に』とかが好きなので、今年もそうしたいのだろうと、あからさまに怪しい言い訳を…

蛮ちゃんはよくしゃべるように見えて、大事なことはほとんど口にしない。 昔のこととか、本心とかはまったくと言っていいくらい。 昔のことは言いたくないならいいんだけど、本心はもうちょっとしゃべってくれてもいいのになぁ…照れ隠しに暴力ふるっちゃうほ…

オレだって、エイプリルフールぐらい知ってるけど。 それでも空に向かってタバコの煙をふーっと吹いた蛮ちゃんが、ぽつりと言ったことには驚いた。 「…銀次」 「んー？」 「コンビ解散…しようぜ」 「………えええええぇぇっ！？」 一瞬頭真っ白になったけど…そ…

★H描写あり 注意 「蛮ちゃん…｣ 「はっ…く…ぅっ……」 蛮ちゃん、大好き…大好きなんて言葉じゃ収まらないくらい、大好き…俺のすべて。 「んっ…あ、あっ…っ｣ 「蛮ちゃん…蛮ちゃん……」 髪も、目も、白い胸も、しがみついてくる腕も、喘ぐ声も全部好き。 「ぎ…ぎん…

もう３月ね…… どうしよう、このチョコ… 柄じゃないのはね、ちゃんとわかってるのよ。蛮が甘いもの好きじゃないのもね。 でもほら！ 街中がチョコであふれてたから、偶然目に入って、それがちょっと美味しそうだったから。ほらそれにあいついっつもピーピー言…

夜。 「蛮ちゃん、手つないでいい？」 「やなこった」 「じゃあ、えっちしたい。どっちかさせて」 「……」 このやり取りも、もう何度したことか。 恥ずかしくはあるが、それよりはマシだと思い手をつながせてしまうのだが、いつまでも同じ手は効かないと、そ…

「…金色の髪って、綺麗だよな」 やわらかなキスの後、幸せな気分のままにめずらしく素直にそんなことを言ってみれば。 ほめたはずの相手は微妙な顔をして。 「……蛮ちゃん、金色の髪、好きなの…？」 「ああ、陽に光って、綺麗じゃねぇ？」 自分の闇色の髪より…