天野銀次(うさぎ)
★H描写あり 注意
「蛮ちゃん…」
「はっ…く…ぅっ……」
蛮ちゃん、大好き…大好きなんて言葉じゃ収まらないくらい、大好き…俺のすべて。
「んっ…あ、あっ…っ」
「蛮ちゃん…蛮ちゃん……」
髪も、目も、白い胸も、しがみついてくる腕も、喘ぐ声も全部好き。
「ぎ…ぎん、じ…っあ…あぁっ!」
いく時に背中に爪を力いっぱい立てられて、血が出るほど傷つけられても、それが痛いなんて全然思えない…嬉しいくらいなのに。
なのに。
「――――っはぁっ…は…っ……」
「…蛮ちゃん…もっと、感じて…?」
荒い息を吐きながら、いった後のまだ消えない快感に体を震わせている蛮ちゃんの耳元にささやく。
「…っぎん…?」
それだけでもびくっと反応する体…可愛い…可愛いのに。
なんでひどい事したいような気分になるんだろう。
「もっとだよ…」
「はぁっ…っ…」
耳の下をきつく吸い上げると、体が跳ねて、まだ蛮ちゃんの中に入ってるオレをきつく締め付けてくる。
「もっともっと…気が狂うくらい感じてよ…」
「なに言っ…んんっ…っ」
耳に舌を入れながら、大きく開かせた太ももを撫で上げると、オレを押し退けて逃げようとする。
…だめだよ、蛮ちゃん、オレを押し退けるなんて、オレから逃げようなんて許さないよ。
蛮ちゃんの両手首を一つにして、頭の上で片手で押さえつけた。
いつもなら腕力は蛮ちゃんの方が強いけど、力が入らない今ならオレの方が上。
「銀次…っ」
「ほら、聞いて、蛮ちゃん」
オレをにらみつけて体をよじる蛮ちゃんの腰を押さえて、蛮ちゃんの中をかき混ぜる。
途端に締め付けてくるけど、さっきオレが出したもので最初より全然動きやすい。
「ぐちゅぐちゅって音…聞こえる?」
「――――っ///」
「オレの、全部中に出したもんね。そのせいですべりはよくなったけど、蛮ちゃんは…あ、ちゃんと気持ちいいみたいだね、蛮ちゃんのも元気になってる」
「…っく…ぅ…っ」
全身どこを触ってもびくびく震えてすごく感じてるのに、蛮ちゃんは唇を噛んで必死に声を上げまいとしてる。
感じてるって言われるの、嫌いなんだよね?
知ってるけど…ごめんね、今日は蛮ちゃんが嫌がるってわかってるからこそ、言いたい気分なんだ。
噛み締めた唇にキスをする。
「蛮ちゃん…くちびる切れちゃうよ、いつもみたいにえっちな声聞かせてよ」
「…っ」
蛮ちゃんはぎゅうっと目をつぶっちゃってる…だめだよ、そんなの。
オレを見ない、なんて。
「蛮ちゃん…目、開けて。オレを見て」
口も開けて、もっとないてないて、オレの名前をたくさん呼んで。
「蛮ちゃん」
目を開けてくれない蛮ちゃんの腰を両手で掴んで、位置を調節して突き上げる。
「いいの…この辺だっけ?」
「っ! あっ、あ、あぁっ!」
ようやく目を開けて、声を上げてくれた。
もっと…もっとだよ、蛮ちゃん。
「名前…蛮ちゃん、名前、呼んで…」
「あ、あっ…ぎ、ぎんっ……じ…ぃ…っ」
「蛮ちゃん、蛮ちゃん、蛮ちゃん…」
もっともっとオレにしがみついて、離れないで、ずっとずっとこうしていたいよ。
蛮ちゃんが好きで好きで好きで、気持ちが止まらない。
オレはおかしい。それはわかるんだ。でも止まらない。
蛮ちゃんを大事にしたくて、優しくしたくて、でも時々ひどくもしたい。
縛り付けて閉じ込めて、泣かせて泣かせて…そうしたら蛮ちゃんの嫌いの一番もオレになるかな。
ほんとは嫌われたくないよ。好きの一番でいたい。
でも「嫌い」も気になるってことだから。
オレの事が一番好きで一番嫌いで、蛮ちゃんの頭の中にオレしかいなくなったらいい。
「蛮ちゃん…大好き」
「…ぎん…じ?」
ごめんね、蛮ちゃん。オレ、好きすぎて蛮ちゃんの事壊しちゃうかもしれない。
それでも好きだから。壊れちゃっても蛮ちゃんのことが大好きだから。
大好きだからね。
☆☆☆
なんとなくえっちなのが書きたくなって書きはじめただけなのに…なんでこんな感じに(^^;
うーん、暗い…やっぱり銀次はもっと明るいほうがいいなぁ…。
どうにも銀次の一人称だと、「こういう表現は使わないかな…」と思って修正することが多く、いまいちこう…雰囲気がないというか、えっちくないというか。
まあ、三人称だろうと蛮ちゃん語りだろうと、えっちくないんですけどね(−−;
ひどい事したくなるって言ってますが、全然ひどいことしてませんよねぇ…。
やっぱりえっちは難しいなぁ…。