午後十時過ぎ。寝ているように見えた蛮がふと動いて、携帯で時間を確認する。 頃はよしと見て、隣の銀次が穏やかに眠っているのを確かめると、そっと起き上がる。 歩き出そうとした時。 「蛮ちゃん…」 声をかけられた。 「なんだ、起きてたのか」 半分だけ振り返…
「なぁ、こういうのって何てぇんだろうな」 事の後のシャワーを浴びた蛮が、髪を拭きながら近づいてきて、そんなことを呟く。 「あ? こういうのって、何の事だ」 先にシャワーを使った士度がペットボトルから水を飲んでいるのを見て、欲しそうな顔をしたの…
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