事の後、先にシャワーを浴びた美堂が、バスローブ姿のままベッドで眠っていた。 とっくにいなくなってるかと思ったが…。 そっと近付き、穏やかな寝息を漏らす薄く開かれた唇に触れようとした時、それを咎めるように、美堂の携帯が鳴った。 「…………」 しばらく…
煙草に火をつけて、吸い込み、深く吐き出すと、ベッドの中からしなやかな腕が伸びて、ひらひらと要求する。 「波児、オレにも」 「…灰、落とすなよ」 どうせベッドの上で煙草吸うな、とか言ったって無駄なんだと諦めて、一応釘を刺しつつも火をつけた煙草と…
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