天野銀次(うさぎ)

(21日の続き)

 朔羅のケーキ〜♪ケーキ♪

 って言うか…ほんとに食べたいのは蛮ちゃんなんだけどさ。今日は満月だし。

 でも、蛮ちゃんってば、昨日から警戒してるんだもんなぁ…(苦笑

 

 今日は満月。だから先月みたいに蛮ちゃんと楽しもうと思って、指折り数えてたのに…蛮ちゃんってば、昨夜の日付が変わる前から、オレの言動にいちいち反応して…なんか、怯えてる猫みたいなんだもん。

 はぁ…そんなに嫌かなぁ…。オレ、蛮ちゃんと一緒に気持ちよくなろうと思って、一生懸命してるんだけど。

 まあ、蛮ちゃんがえっち好きじゃないってのは、知ってるけどさ。

 それにしたって…痛くするわけじゃないんだから、たまにはさせてくれたっていいじゃんねぇ? …きっと「たまにだって嫌なもんは嫌なんだよっ」って言うんだろうけど。

 オレとするのが嫌とか…そ、そんなことないよねぇ…?

 はぁ…。

 まあ、それでさ。オレは楽しみにしてたんだけど、怯えてる蛮ちゃんにそーゆーこと強制するのが可哀想になっちゃって。まぁ、前にしてから一ヶ月しか経ってないしね…蛮ちゃんのおあずけにしては短い方だし(苦笑

 で、そういえば朔羅のケーキもずいぶん食べてないなって思い出して、頼んでみたんだ。んで、ついでに今日一日離れてれば、蛮ちゃんも安心できるのかなって。

 案の定って言うか、蛮ちゃんってばなんか企んでたみたいだしね。

 あからさまに逃げられるより、この方が良かったよね。

 

 …と思うんだけど。

 でもなんかさ…さっき、オレがケーキの話した時と、今日は帰らないかもって言った時…驚いた顔と同時に、なんか…残念、みたいな表情に見えたのは、オレの思い込みかなぁ…。

 蛮ちゃん、がっかりしたように見えたんだけど。

 もしかして…蛮ちゃん、期待してたりしたのかな? 蛮ちゃんも満月が来るのを指折り数えて、オレがどう、いつ手を出してくるか、どきどきしながら待ってたとか…?

 うわぁっ、だったらすごくもったいない事したよね、オレ!

 えっちしたい、なんて自分からは蛮ちゃん、絶対絶対言えないんだから…。

 うーっ…とりあえず頼んじゃったし、朔羅のケーキ食べてから、無限城行かないで、蛮ちゃんとこに帰ろっと。

 「行くかも」って言っただけだから、帰っても嘘ついたわけじゃないし。

 待っててね、蛮ちゃんvv 今日はまだ半日以上あるから、十分楽しめるよvvv

 

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☆☆☆

 

もう一話あるんですが…すみません、まだ書いてません(−−;