冬木士度(うさぎ)

 オレの隣に美堂がいる…。

 美堂…だよな。いや、バカなことを言っているのは自覚してる、こいつが美堂蛮以外の誰だって言うんだ?

 だが…毎晩のようにやってくるこいつは…本当に美堂なんだろうか…。

 

 邪眼の夢…? そうなのかもしれない。

 だが、なんで毎晩こんな夢を見せられなきゃいけない?

 何が目的なんだ?

 それとも、もう何日もこうしている気がする事さえ、1分間の悪夢のうちでしかないのか?

 

 夢は…いつから始まっているのかわからない夢、それとも現実なのかもしれないが…それは、真夜中近くに美堂がオレの部屋にやって来ることから始まる。

 昼間はサングラスで覆い隠している、鮮やかな瞳をきらめかせて、美堂がオレにその身を投げ出してくる。

 可愛くない事ばかり言うよく回る口は、昼間より静かで、意味深な笑みを浮かべて…赤い唇が吐息のように「士度…」と呼ぶ。

 混乱したオレが問う言葉にはほとんど答えず、くすくす楽しげに笑いながら、「オレが嫌なら、拒絶すりゃいい…もう現れるな、とオメーがそう言うなら、もうこねぇよ」どうする…?と言うばかりで…。

 わけがわからないまま…それでもこの強烈な誘惑を振り払うことも出来ずに、投げ出された体を抱き締めてしまう。

 

 昼の美堂は、相変わらずだ。そして夜になると…。

 

 夢か現実かわからないまま、それでもオレは、この腕の中の美堂が消えてしまうことに、恐怖を覚えている……。

 

☆☆☆

 

ぐるぐる回ってる士度(笑
さぁて…この蛮ちゃんはなんなんでしょう?
邪眼の悪夢か、我慢しすぎて切れちゃった蛮ちゃんが夜中にうろついているのか、それとも正気のまま浮気に来ているのか。
それとも夢魔が蛮ちゃんの姿をとってたりするのか、はたまたねこ蛮ちゃんが出張してきているのか?(笑
このネタで瞳さんのキリリクを書こうと思ったまま…未だに果たせないでいます(−−;

うさぎさんサイドの士度は、まだ間男じゃありません(笑
蛮ちゃんのことは、気になるな…くらいで。
うさぎ蛮ちゃんもああなので、こっちの士度はあまり出てきませんね。
ねこさん側は間男全開でよく出てくるのにねぇ(笑
あ、でも「気になるな」くらいで食べちゃまずいか?(^^;
でも据え膳は食べちゃうよねぇ…。