美堂蛮(ねこ)

 今日は夏彦んとこに行った。腹いっぱいってくらいに満足。

 やっぱ、夏彦はオレの体をよく知ってる…まあ、他の奴等とはしてる回数も全然違うしな。

 あいつがオレの体をこんなにしたんだから、責任とって当然だし。

 

 今更…男に抱かれることに抵抗はない。下手な奴は痛ぇからヤだけどな。

 気持ちいいんだから…それだけ考えてればいい。

 それ以外を考えても、どうしようもねぇから…出来るだけ好みの男を誘って、浅ましい体が満たされるまで快感に溺れるだけ。

 男に組み敷かれる事に吐き気を感じる時も…そんなもの無視するしかない。

 蛇淫の性をきれいに抑え込んだ、毒香水はもうねぇんだから。

 「そんな事は好きな相手とだけするもんだ」って叱ってくれた、邪馬人はもういない…。

 抱かれる事が普通になってたこの体を、心ごと抱きしめて、ただ眠った、あのあったかい腕も胸も…もうどこにもねぇ…んだから……。

 

 あれ以前も、以後も、オレに伸ばされる腕は浅ましい体だけを求めてくる。

 未だにあのあたたかさが忘れられずに求める心は、きっとずっと冷えたままなんだろうな…。

 

☆☆☆

 

ねこ蛮ちゃんの本心…かな。
銀次のことが全然ないのは、どうなんだろう…自分で書いていて、時期がよくわからない(^^;
弥勒の家からは出てる。邪馬人は死んでる。じゃあその後の売りしてた時期…にしては、夏と逢ってる…うーん、設定ミス(−−;
でもまあ、わりと気に入りの話ですv
今は銀次に逢えたから、なくす不安を抱えていても、心はあったかいよね? 蛮ちゃん。